70代男性、高血圧で治療中です。長きに渡って市外から通院してくれています。診察上は特に問題は無いようでした。
「なにか血圧もいいし、大丈夫みたいですね。」
「血圧手帳忘れちゃって。」
「いいですよ、自分で測っていれば、何かあれば気づきますよ。最近、気になることないですか?」
「はい、少し動くと息が苦しくなるんですけど、心臓悪くないですか?」
「あれ、それは心配ですね。心臓が悪くなると、心電図やレントゲン写真に変化が出てくることが多いので、チェックしてみましょう。」
まず、心電図には問題な変化はないようでした。
「これが今日の胸部写真なんですけど、心臓って悪くなると大きくなる性質があるんですよ。」
「そうなんですか。」
「はい、実際に胸の幅と心臓の幅の比率を見ると48%ってなってます。これは、小さめなんですよ。」
「それって、どういうことですか?」
「心臓は悪くなると大きくなるとお話ししましたが、肺もわるくなると、空気が出ていかなくなるので大きくなります。そうすると、心臓を圧迫するので心臓が小さくなるんです。この写真で見ると、悪いのは心臓ではなくて肺のようですね。」
「タバコですか?」
「はいそうですね。」
「禁煙しないとですね。」
「そういうことです。」
動くいた時に息が苦しくなるのは、その時に酸素が足りないことを意味します。原因としては心臓の場合もあり、肺の場合もあります。
鑑別する方法はいろいろあって、区別が簡単な場合ばかりではないのですが、正しい治療のためには、正しい診断が必須です。まずはご相談していただいて、原因をしっかり突き止めたいと思います。

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