50代女性、高血圧にて治療中です。半年前の健康診断で、腎臓機能の指標eGFRが少し低下していたので、再検査をしていました。
「今回のeGFRは46でしたね。」
「そうですね、それって良いんですか?」
「うん、eGFRは腎臓が尿を作る機能を示す数字で、大雑把に言うと、あと腎臓が何年間使えるかって指標になるんだよ。今はあと46年使えるって言う意味です。」
「そうなんですね、そうすると。」
「うん、そうなの。今の年齢と合計すると100歳を越えます。」
「それなら大丈夫ですね。どうしてそれがわかるんですか?」
「そうだね、このeGFRは大体1年に1ずつ少なくなっていくのよ。これは年齢の影響で一度下がったらなかなか上がらないんです。」
「そうなんですね。」
「うん、あなたの数字の変動を見てみると半年前が44、3年前は54だったみたいだね。ともかく半年前に比べると、ともかくあがってるからね。」
「わかりました。少し安心です。」
「うん、これからも定期的に見ていきましょう。」
高血圧が腎臓の機能に非常に悪影響がある事は、以前からわかってはいました。ただ、なかなか評価が見えにくかったのが実状でした。
しかし、腎臓の機能の評価をeGFRを使って行うことで、非常に腎臓の機能の評価がしやすくなってきています。また数年前から腎臓機能を維持してくれる画期的な薬(SGLTIIといいます)も普通に使える状況になっています。
どの状況SGLTIIを導入するかなど、まだあまりはっきりとは決まっていない問題もありますが、腎臓の寿命がどれくらいあるかを定期的に判断して、高血圧治療の良否を判断することも非常に重要であると考えています。

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