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先生に命預けます


60代女性、健康診断でLDLコレステロールが高いと指摘されて2週間前に初診となりました。初診時に10年間で狭心症や心筋梗塞になるリスクが3%、中リスクとなり、まずは薬をのんでもらってからの再来です。
「どうでしたか?薬をのんで問題がありましたか。」
「いえ全然大丈夫でした。」
「それは良かったですね。それでは薬を続けましょうかね。」
「先生、私本当に薬をのまないといけないのでしょうか?」
「ん?そうですねぇ、ご自分のことだから、本当は自分で考えていただかないといけないんですけど、、」
「でも、私素人で、何にもわからないから、先生に命預けます。」
「え、でもそんなに重たいもの預けられても困りますよ。」
「ハハハ、そうですね。それでは先生ならどうしますか?」
「なるほど、歳も同じくらいだし、それならきっと考えやすいですね。まず、10年間で病気がやってくる確率は3%なのだから、それほど危険な状態では無さそうです。」
「はい、そうですね。」
「でも、リスク区分では中リスクとなっているし、狭心症や心筋梗塞がやってくると、やっぱり生きるか死ぬかの問題になるので、重大です。私なら薬をのむことにするかな。」
「そうなんですね、わかりました。私も薬をのむことにします。」
「了解です。それでは今回は一月分薬を出しますので、次回に採血しましょう。」
自分のことだから自分で決めなさいと言われても、本当はとっても困ってしまうことが多いかと思います。でも、治療開始の本当の初めの時期に治療の意義をしっかり確認して、決心してもらうことはとても大切なことだと思っています。
意義をはっきりとつかんで、自分で決心することで、今後の治療がよりスムーズに行くのではないかと思っています。