70代女性、高血圧て治療中です。いつも元気で溌剌としている方で、たくさんのお友達を紹介してくれている、ありがたい患者さんです。
「何か気になることがありましたか?」
「はい、血液検査をして欲しいんです。」
「あら、どうして?」
「この前、他の病院で検査したら、HbA1cが5.6って言われて、糖尿病に気をつけなさいって言われたの。」
「そうなんだね、HbA1cは血糖のコントロールにとって一番大切な指標で、最近一月半くらいの血糖値の平均がわかる数字なんだ。そして、その数字で糖尿病の合併症のリスクを評価できるのよ。」
「そうなのね。」
「そして、その数字が6.5%を越えたら糖尿病と診断して、7%を越えるようなら、何らかの治療法を見直す必要があるって考えてるんだ。」
「ふーん。」
「5.6%だったら、僕ならあなたは基本的に糖尿病の心配はないって言ってるな。」
「えー?どういうことなの?もうすぐ糖尿病みたいに言われたわ。」
「うーん、どうしてかな。わからないなぁ。何かの間違いかもよ。」
糖尿病をはじめとした生活習慣病は、自覚症状より検査の数字を元に、診断や治療を組み立てていきます。
今のあなたの持っている数字がどのような意味があるか、納得のいく説明をうけてから、治療の方向を決めていく必要があると思います。
治療が始まると、それは長期になります。診断内容に納得がいかなかったら、何らかの誤解がある場合もありますし、セカンドオピニオンをもらうのも必要だと思います。

コメントをお書きください