80代男性、糖尿病と高血圧で加療中です。今日も、良好のコントロールのようです。
「今日もいい感じですね。何か心配なことありますか?」
「ちょっと聞きたいんだけど、血糖値のHbA1cの関係はどうなっているの?」
「ん?どうして知りたいですか?」
「この前よその病院で採血したら、血糖値が高いって言われたのさ。それでどうなのかなって思って。」
「はい、とってもいい質問ですよね。血糖値って、その時何を食べたか、
食べてからどれくらい時間が経ったかで、いつも大きく変動します。」
「それはそうだな。」
「たとえば、あなたの糖尿病手帳の数字を確認すると、今日は139ですが、前回は246、
その前は128、その前は91ってなってるんです。」
「うん。」
「なので、この数字だけ見ていても、血糖値のコントロールが良いかどうかはわからないんです。
それで、一月半くらいの血糖値の平均がわかるHbA1cを見るんですよ。このHbA1cは数字が上がるにつれて、
糖尿病の合併症の目の障害とか、腎機能低下と密接に関係してきます。だから、この数字を見て、
糖尿病の重症度を判定するんですね。」
「なるほどな、わかったわ。」
「良かったです。あなたの今日のHbA1cは7.2%だっかたから、まずまずですよ。」
糖尿病は、極度の高血糖や治療による低血糖が起こった時以外には、自覚症状が乏しいのが特徴です。
しかし、適切に治療しないでいると、腎障害や網膜障害、神経障害がいつかは必ずやってきます。
それを予防するのは、HbA1cを適切な値にコントロールする以外にはありませんので、
HbA1cの意味をしっかり理解して、自分の今いる場所を把握しておくのがとても重要だと思います。

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