60代女性、一年前に初めて心房細動の発作があり、以後予防薬で治療をしていました。
前回診察時から心房細動が継続しているようです。
「今日も、脈拍が110回くらいある心房細動ですね。何か体調に変化とか無いですか?」
「全然大丈夫なんです。」
前回心房細動の時に、脈拍数を安定させる薬を処方したのが良かったようです。
「それは良かった。日常生活にも支障なくて、しっかり血液を柔らかくする薬を飲んでいるので、
今のままでも良いとは思うのですが、カテーテル治療の選択肢もあって、どうしましょうか?」
「私も、やっぱりカテーテルがいいと思っているんですよ。ただ今は家族の介護が忙しくて、
暖かくなってからにしようかと思っているんです。」
「なるほど、そうなんですね。」
家族の状況をお尋ねすると、ずっと見守りをしなくてはいけないわけではなく、
時々通院の手伝いが必要な程度のようでした。
「事情は分かりましたけど、やっぱりカテーテルアブレーションも、心房細動の期間が長ければ長いほど、
成功率は下がるみたいよ。せっかく決心したんだったら、さっさとやった方がいいんじゃ無いかなぁ。」
「そうなんですね、もう一度考えてみます。」
日常生活にさほど支障がなく、先延ばしにできる状況の時に、新たな治療を選択するのは
なかなか勇気のいることだと思います。ただ、決意にはそれなりのプラスの力があると思うので、
せっかくやるんだったできるだけ成功率が高い状態で治療してもらうのが良いと思います。

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