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まずは薬を一種類取りかえてみましょう


70代男性、高血圧と心房細動にて治療中です。心房細動については日常生活には全く問題なく
いわゆる心不全の状態ではないようです。
「調子はどうですか?何か問題は無いでしょうか。」
「はい全然無いです。」
「そうなんですね、前回は胸部写真で見た心臓が大きくなっているということで、
採血をしたところでした。」
「はい。」
「それによると、心臓から出る心臓を助けてくれるホルモンの量がすごく多くなっているんです。
正常の10倍近い値でした。」
「そうなんですか、全く気づかないです。」
「そうなんですね。自覚症状が全くないのなら、今の薬のままでもそれほど問題が無いかも知れませんね。」
「はい、そう思います。」
「ただ、血圧の薬の中で、心臓を助けてくれる作用が強い薬があるんですよ。
どうせ血圧を下げないといけないんだから、まず薬を一種類、取り替えてみようと思います。」
「それは良さそうですね。よろしくお願いします。」
心臓を助けてくれるホルモンBNPとかNT-proBNPとかいうホルモンは、
心臓に過剰な負荷がかかっているかどうか、心不全の状態になっているかを判定出来る非常に有用な検査です。
ただ検査の性質として、「心臓に問題の無い人」を見つけるのは上手ですが、
高値であるからといって、必ず心不全で困っているわけではないようです。
この方の場合は、高血圧と心不全を両方とも治療できる薬に変えるオプションがあったので、そ
れを選択することにしました。
今後の症状の変化には注意していこうと思います。