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じゃあ、病気はないんですね?


50代女性、3日前から起きた時と眠りにつくときに胸に違和感があるとのことで来院でした。
「そうなんですね。血圧とか数字になっているデータありますか?」
「はい、血圧は120/70くらい。脈は70−80くらいです。酸素飽和度は97%でした。」
「そうですか、そうすると全身に酸素を送る働き、心臓や肺には大きな問題はないようですね。日常生活で特にできなくなっている事はないですか?」
「お酒が好きなのですが、のみたくなくなりました。」
「うん、それは嗜好のレベルの話ですから、日常の仕事や生活ではどうでしょう。」
「それは大丈夫です。」
「心臓は自動車に例えると、エンジンにあたります。なので、負荷がかかればかかるほど症状が出やすいですし、逆に安静時にはあまり問題を起こさないことが多いんですね。でも、前回の胸部写真や心電図と比べてみたいので、まずは調べてみましょう。」
写真と心電図は前回と全く変わりがありませんでした。
「写真や心電図も変化ないので、私は問題となるような病気は無いと思いますよ。ただ、あなたの不快な症状はあるわけなので、私の言っていることを、どれだけ納得してもらえるかが結構大切だと思っています。病気が見つかるまで探し続ける人もいるんですが、無いものは見つからないんです。そうしてどんどん細い道に入り込んでしまう人もいるんですね。今回は『そうか、一回この医者を信じてみようか』と思ってはどうかな?」
「じゃあ、病気は無いんですね?(笑)」
「うん、無いと思うよ。」
「私、心配性なんで。」
身体がいつもと同じでは無いと感じたら、色々心配になるかと思います。心配はとても大切な身体の警報なので、その原因を見つけることはとても大切です。
ただ警報は時々あてにならないこともあるので、あまり焦りすぎるのは禁物だと思います。身体の警報と医学の知識を結びつける作業をかかりつけの医師と行なってみてはどうでしょうか。