80代女性、高血圧と高脂血症にて長く通ってきていただいています。自分の健康に気を使う方で、お元気でお暮らしです。
「今日も良い感じでしたね。何か聞きたいことはありませんか?」
「はい、脳梗塞を予防するためにはどうしたらいいですか?」
「何か心配なことあったんですか?」
「はい、友人が元気だったのに突然脳梗塞になってしまって。」
「そうですか、将来の病気を予測する、予防するのはそれほど簡単なことではないのですが、脳の血管障害、脳梗塞や脳出血が起こるパターンは幾つかに分けられるんですね。」
「そうなんですね。」
「まずは、血圧が非常に高くて、脳の血管が切れてしまう脳出血。これはかなりの高血圧が長く続かないと起こらないです。あなたは心配いらないと思いますよ。」
「そうなんですね。」
「次は、不整脈、心房細動で起こる脳梗塞。これは不整脈が起こってから血栓ができるパターンですから、これも大丈夫ですね。」
「はい、わかりました。」
「あと、頻度が一番多いのが、脳の動脈硬化が進行してから起こる脳梗塞です。これは無症状のものからおおきな麻痺を起こすような様々な重症度があります。」
「こわいですね。」
「そうですね。ただ、動脈硬化が進行して起こるタイプは、上の血圧が140以上になると、急に増えるんです。なので、140という数字が見えないように血圧のコントロールをしたいですね。その点では十分にコントロールできていると思いますよ。」
「そうなんですね、ありがとうございました。これからもきちんと治療していきます。」
高血圧は日本人の寿命を短くする因子の第2位になっています(1位は喫煙習慣)。高血圧の方は日本全体で4000万人以上いるとされ、なんとそのうち3000万人以上が適切な治療を受けていないとされています。
あまりに大きい数字でピンとこないのですが、脳梗塞は可能な限り予防したい病気です。今一度ご自分の血圧をチェックしてみてください。

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