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起床時にゆっくり


70代女性、高血圧と糖尿病で治療中です。糖尿病のコントロールは今一歩ですが、大変お元気です。
「どうですか、何か問題ないですか?」
「朝起きる時に、ちょっと立ちくらみがあります。」
「そうなんですね。血圧が下がりすぎているのかもしれないですね。
まずは血圧の手帳を良く見てみましょう。」
血圧のコントロールは、平均で120/70くらいで、数値的には問題ないようです。
「血圧のコントロールは悪くはないんですよね。低すぎることもないみたい。
立ちくらみが起こるのは、朝起きる時だけなのかな?お風呂ではどうでしょう。」
「お風呂では大丈夫です。」
「そうなんですね、寝ている時は心臓と頭の位置が水平ですよね。急に立ち上がった時に、
高さの差が出るので、それで立ちくらみが起こるのかもしれませんね。朝起きる時は急に立ち上がりますか?」
「はいそうです。これから気をつけようと思います。」
「そうですね、起床時にはゆっくりお願いします。ベッドに少し座ってから立ち上がりましょう。
私は10数えてから立ち上がるようにしています。」
「はい、わかりました。」
高血圧の治療指針では、高血圧による血管障害を予防する他面、年々血圧目標が厳しくなってきています。
しかし、降圧を強めると、血管障害による病気は予防できるけれど、立ちくらみによる
不快な症状や失神などの重大な事も増えてしまいます。
まずは、起床時にゆっくり起き上がることをしっかり守っていただき、それでも
立ちくらみが減らない場合には、降圧薬の減量などの対策が必要と考えています。