50代女性、数日前からの発熱があるとのことで初診となりました。
発熱は最高で37.5度、今は36度台まで下がってきているようです。
「そうか、元気なんだよね。熱も下がったしご飯も食べられるんだよね。」
「はい、大丈夫なんです。ただ、深く息を吸うと胸が痛くてそれが気になります。」
「そうだね、咳もあるから、咳のせいで胸が強くゆすられて痛くなることが多いんだけど、心配だね。コロナとインフルの検査をしてから、胸のレントゲン写真を撮ってみよう。」
「はい、わかりました。」
レントゲン写真をとってみると、痛みがある部分に一致して、肺の影がありました。どうも、肺炎のようです。重症度をチェックするために採血をましたが、それほど重症ではないようです。
「写真を撮ってみると、肺炎だったよ。でも、白血球はそんなに増えていないんだ。CRPっていう値は高いけど、それほど重症ではないと思う。今日から抗生物質を使った治療を始めましょう。とっても元気だから、入院とかは考えなくても良いと思うよ。」
「わかりました、お願いします。」
「大丈夫だと思うんけど、肺炎だから油断しないようにしよう。」
「はい、仕事は休んだ方がいいですよね。」
「元気だから気持ちはわかるけどさ、肺炎なんだよ。」
「はーい。」
次の日に再度受診してもらい、採血の結果で改善していることが確認できました。胸の痛みももうなくなったそうです。
病名は同じでも、状況によって重症度はいろいろです。発熱、食欲、睡眠。この三つがしっかりしているうちは基本的に大丈夫だと考えていますが、何か気になることがあれば、より深くチェックするのが大切ですね。
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