生成AIが日に日に存在感を増してきています。じっさいに仕事やプライベートでその威力を感じている方も多いかと思います。
私も仕事にプライベートにとてもよく使っています(特に英語とコンピューターの知識とその教え方のうまさに感服しています。)。
医療の現場においても、いろいろな知識を確かめるためによく使っていますが、新薬などの最先端の知識にも精通していて、頼りにさせてもらっています。
「あなたより、良い医者なんじゃないの?」という問いについてなんですが、英語やコンピューターと違って、医療の分野については40年くらいこの仕事をやっているので、腑に落ちる程度が、他の分野とは随分と違うんです。
英語やコンピューターについては「へぇ、そうなんだ。そういうふうにするとうまくいくんだ、知らなかったわ。」の感じですが、医療については「なるほどね、うんうん、それならうまくいきそうだし、実際にやってみよう。」となります。
言葉で書くとあまり違わないわけですが、医師としての経験上、人間の体は何万年も大きな変更がなく、医療における色々なパラダイムシフトが起こっても、「身体と生命」という枠組みは越えられないことは実感しています。その枠組みにどれくらいはまっているかの判断力が随分と違うように感じるのです。
このしっくり感を、専門用語では「記号接地」というようで、AIと人間がどういうふうに関わっていくかの一つのキーワードになっているようです。
私はこれから、今までの経験に基づいて、どれぐらい上手に記号接地しているかを判断して、それを皆さんにお伝えするような医者になろうと思います。
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