70代男性、高血圧と高脂血症で治療中でした。4ヶ月前に定期の採血をしてみたら、 HBA1cが8.0%と上昇していて、糖尿病治療を始めました。
乳酸菌系の甘い飲み物を飲んでいるとのことだったので、それをやめるようにお伝えして外来フォローしていました。
徐々にコントロールが良くなり、今日はHBA1cで6.7%まで改善しています。
「よかったですね、グングンと良くなっていますよ。」
「はい、よかったです。」
「何か変わったところはありませんか?」
「特にありません。」
「この分なら、糖尿病の薬はやめられそうですね。ところで、何が悪かったかわかりますか?」
「いえ、全然です。」
「あのね、甘い飲み物なんですよ。それをやめるだけで良くなる人が本当に多いんです。」
「そうなんですか、そういえばあれから全然飲んでいません。」
大部分の方は、多少の清涼飲料水(いわゆる甘い飲み物)をのんでも何も問題は生じないのだと思います。
ただ、糖尿病治療の周辺から眺めてみると、ほんとうに甘い飲み物が悪さをしていることが多いです。
甘さという中毒性にもマスクされるのか、「体に悪さをする可能性がある」ということが頭に浮かばないのが大きな問題だと感じています。
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