朝8時過ぎにクリニックに着くと、1台車が止まっていました。
「おはようございます、どうしましたか?」
「おはようございます。早く診てもらいたくて。」
「あらら、熱が出たりしてますか?」
「いえ、血圧の薬無くなっちゃって。」
「そうですか、薬はのむとなくなるからね。でも、あと30分はクリニック始まりませんよ。」
「一回家に帰ったほうがいいかな。」
「うん、それの方がいいと思います。ともかく日差しも強いし、車の中も暑くなると思います。」
「はいわかりました。」
血圧の薬がなくなって、ちょっと慌てていらした方のようです。この季節、熱中症も怖いので、お家で待機してもらうことにしました。
この方のように、薬がないことがとっても心配になる方は、医師としては安心です。でも、いろいろな用事で(どうしようもないこともあれば、そうではないこともある)、後回しになりがちな方はとっても心配です。
血圧の薬、インスリンなどの血糖をしっかり下げる薬、不整脈の時の血栓形成を予防する薬などは、薬を中断している最中に悲しい大事件が起こることは、決して珍しくはありません。
ともかく「薬は切らさない」、もし切れたら、「すぐに取りに行く」を忘れないでいただきたいです。
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