50代女性 2年前に軽い心筋梗塞を発症し、以後は元気で通院中でした。
「お正月はどうだったの?」
「実は、1月2日から4日にかけて胸から背中にかけて痛くて、また心筋梗塞なんじゃ無いかと思っていたんです。それってどうだったんですか?」
「そうなのかい、2日間、ずっと痛かったの?」
「はい、そうなんです。前の時を思い出して。」
「そうか、心臓の痛みはそれほど長くは続かないから、今回は大丈夫だと思うけど、一応検査はしておこう。それで、発作の時のニトロは使わなかったの?」
「はい、なにかニトロを使うと病気に負ける気がしてずっと頑張ってました。」
「あのね、病気に負けないガッツは絶対大事なんだけど、そもそも勝った負けたじゃないのよ。そして、もし負けたら大変でしょ。」
「はい、、、」
私たちは実際に苦しんでいるわけではないので冷静なアドバイスをしますが、当事者の患者さんは恐怖を含めて大きな感情の嵐に襲われて、良い判断が出来なくなるのはよくわかります。
ただ、薬は効いてくれればそこでつらさが和らぎますし、診断や次の治療に繋がることもあります。
辛いときにこそ一度落ち着いて、医師と相談していた対応策を思い出しましょう。
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