70代女性、高血圧にて治療中です。
前回、胃が痛いということで消化器の先生に胃カメラをお願いする手紙を渡していました。
「胃カメラどうでした?麻酔かけてやってくれるから楽だったでしょ?」
「病院には行ってないのよ。」
「ん?どうして?」
「だってこわいのよ、私先生みたいに強くないの。それにもらった薬でよくなっちゃったし。」
前回処方した薬は強力に胃酸を抑えることが出来るので、胃潰瘍や胃がんがあっても症状が無くなってしまうことがあります。これは良くないパターンです。
「あのね、この前出した薬はとっても強力なので、病気があっても隠れちゃうの。ちゃんと治さないと、後から手遅れになって見つかることもあるんだよ。私もご家族にどうしてもっと強く受診を勧めてくれなかったのかって言われたこともあるんだよ。検査をすることはとっても大事なことなのよ。何がこわいの?」
「麻酔をかけてやってくれると楽なのはわかるんだけど、覚めないのがこわいし、麻酔をかけないと喉が苦しいし。本当に今はなんともなくなったから、しばらくしてから行くつもり。」
「そりゃだめだよ、今回は強い薬はちょっとだけ出すから、今日明日にでもちゃんと予約を取ってね。」
「もうなんともないんだけど、、、わかりました。」
病気の症状は嫌なのですが、その症状を引き起こしている病気の本態まできちんと考えないと、症状を良くするだけでは、後々もっと困ったことが起こることがあります。むやみに何でも恐れることもよくありませんので、そのあたりを医師とよく相談してほしいと思います。
私としては特に専門の循環器以外の病気に対しては安全域を広くとって、早めに専門の先生に相談するように心がけています。
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