50代女性、高血圧にて治療中です。
診察室に入ってくるなり、
「今日は、別件なんですよ。」
「あれ、どうしました?」
「外で仕事をしていたら、急に汗がどっと出てきて、肩と首が痛くなって立っていられなくなったの。」
「それで?」
「指先が痺れてきて、足もつったんです。」
「そうなんだ、今は大丈夫そうだね。」
「はい、経口補水液を飲んだらだいぶん良くなって。会社から念のため、医者のところに行けって言われました。」
血圧を測ってみると、80/56 と随分と低く、脈拍は 76回でした。
「あのさ、血圧も下がっているし、結局は暑さで汗が出て、脱水になって、血圧が下がってって一連のことが起こったんだと思うよ。一応貧血になっていないかどうかだけチェックしてみよう。」
採血の結果は貧血は大丈夫。かえって血圧は濃縮気味でした。
「うん、出血とかもないし、脱水で間違いないね。もっと水を飲めっていうことだね。」
「はい、わかりました。」
「あのさ、外は危険なほど暑いのよ。特に慣れていない人は、こんな日は外で仕事をしたらダメってことだよね。」
「そうですね。」
北海道もかなり暑い日が続いています。血圧が下がって受診したのは今週二人目になります。
お二人とも水分摂取には気をつけていたようですが、それでも血圧が下がって体調を崩してしまっているので、結果としては足りなかったということですね。
私たちは新しい暑さの時代に生きているので、十分に気をつけて対処していただきたいです。特に外でのお仕事の際には、くれぐれも気をつけてください。気をつけすぎることはないと思います。
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